2013年2月26日火曜日

ねえ、どれがいい?















「ねえ、どれがいい?」(ジョン・バーニンガム/作 まつかわまゆみ/訳 2010)

《もしもだよ、
 きみんちの まわりが かわるとしたら、
 大水と、
 大雪と、
 ジャングルと、
 ねえ、どれが いい?
 もしもさ、
 ぞうに おふろの おゆを のまれちゃう、
 たかに ごはんを たべられちゃう、
 ぶたに ずぼんを はかれちゃう、
 かばに ふとんを とられちゃうとしたら、
 ねえ、どれが いい?》

ジョン・バーニンガムは、「ガンビーさんのドライブ」「ひみつだから!」などをえがいた、イギリスの高名な絵本作家。本書は、さまざまなシチュエーションをならべて、「ねえ、どれがいい?」と読者に問いかける絵本です。そのシチュエーションはありえないことばかり。

《どれなら 食べられる?
 くもの シチュー、
 かたつむりの おだんご、
 虫の おかゆ、
 へびの ジュース。》

とか、

《ねえ、どれが いい?
 へびに まかれるのと、
 魚に のまれるのと、
 わにに 食べられるのと、
 さいに つぶされるのとさ。》

とか。
あまりのナンセンスさに吹き出しながら、でもつい真剣になって、「どっちがいいかな」と選んでしまいます。お話会の定番絵本の一冊です。小学校低学年向き。

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