2013年2月20日水曜日

ゆきのひ














「ゆきのひ」(加古里子/作 福音館書店 1980)

風に乗って白いものが空から降ってきました。雪は、道にも畑にも降り、だんだん山も林も白くなっていきました。りっちゃんのお母さんは野菜をむろにしまいました。とよちゃんのおじいさんは、雪がこいをしっかりしました。大人のひとたちは、少しぐらいの雪でも、いつもと変わらずはたらいています。

雪はずんずん降って、もうりっちゃんたちの長靴がすっぽりもぐるぐらいになります。馬にもわらやむしろをはかせ、自動車のタイヤには鎖を巻きつけます──。

ひと昔前の、雪国の様子をえがいた絵本です。かこさとしさんの絵は、細部までよくえがかれ、見どころがたくさんあります。このあと、りっちゃんは雪山へでかけたり、町にでかけたりします。雪がたくさん積もったので、雪おろしをしたり、かまくらをつくって遊びます。やがて、吹雪がきて、電線が切れ、線路が雪で埋まってしまい、りっちゃんのお父さんも、とよちゃんのおじいさんも、スコップやシャベルをもって助けにいきます──。小学校低学年向き。


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