2013年2月22日金曜日

りんごのきにこぶたがなったら
















「りんごのきにこぶたがなったら」(アーノルド・ローベル/文 アニタ・ローベル/絵 佐藤凉子/訳 評論社 1980)

ある日のこと、お百姓とおかみさんは市場にでかけました。すると、12匹の子ブタが売られていました。お百姓はそれをみるなり、「みんなまとめて買っちまおう」といいました。「こんなにたくさん子ブタを買ったら、世話をするのが大変」と、おかみさんはいいましたが、「おまえとおれと2人で面倒をみればどってことないさ」と、子ブタをぜんぶ買って、農場へつれて帰りました。

ところが、お百姓ときたら大変な怠け者だったのです。「トウモロコシの種まきを手伝っておくれよ。子ブタたちのえさにするんだから」と、おかみさんがいっても、「きょうはおまえひとりでやってくれよ。」というばかりで──。

アーノルド・ローベルと、アニタ・ローベルは夫妻。本書は2人の共作です。アーノルド・ローベルは「がまくんとかえるくん」シリーズなど、アニタ・ローベルは「毛皮ひめ」などをえがいています。さて、このあと、怠け者のお百姓は、「庭に子ブタが咲いたら手伝う」といいだします。そこで、おかみさんは庭に子ブタが咲いたようにみせかけるのですが、それでもお百姓は手伝おうとしません。「リンゴの木にブタがなったら」「空から子ブタが降ってきたら」と、お百姓はいいだし、そのたびにおかみさんは、リンゴに子ブタを実らせたり、空から子ブタを降らせたりします。ですが、それでもお百姓はベッドにもぐりこんだまま。そこで、とうとうおかみさんは──。小学校低学年向き。

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