2013年1月24日木曜日

ミシュカ











「ミシュカ」(マリー・コルモン/文 フョードル・ロジャンコフスキー/絵 みつじまちこ/訳 新教出版社 2012)

ぬいぐるみの子グマ、ミシュカは朝、目をさますと、なにもかもいやになってしまいました。ご主人のエリザベットは、おもちゃがいっぺんに25個もないと機嫌よく遊ばないのです。それに、あきるとすぐに部屋のすみに投げたりするのです。そこで、ミシュカは子ども部屋をでていくことにしました。

雪のなかを歩いていったミシュカは、途中、小鳥のキクイタダキに会ったりしながら、森のなかに入っていきます。たまたま、びんに入ったハチミツをみつけて食べ、木に登って眠っていると、2羽のガンの話が聞こえてきます。「今夜はクリスマス・イブだね」「みんな、なにかひとついいことをしなくちゃいけないのよ」

絵を描いたロジャンコフスキーは、「かわせみのマルタン」などをえがいたひと。カラーページと白黒ページが交互にくる構成で、水彩でえがかれたカラーページは臨場感があります。さて、このあと、「ぼくもなにかいいことをしなくちゃ」とミシュカが考えながら歩いていると、プレゼントを配っているトナカイに出会います。ミシュカはトナカイを手伝って、子どもたちにプレゼントを配って歩くのですが──と、お話は続きます。子グマのミシュカが自分にできることを考える、クリスマスの読物絵本です。小学校中学年向き。

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