「おとうさん」(シャーロット・ゾロトウ/文 ベン・シェクター/絵 みらいなな/訳 童話屋 2009)
《ぼくには おうさんはいない。
ぼくが うまれたとき
とうさんは もういなかった。
かあさんが はなしてくれた とうさんは
おとこらしく りっぱだ。
もし いきていれば
こんなとうさんだ。》
〈ぼく〉が、いまはいない父さんについて、思いをめぐらせた一冊です。〈ぼく〉と父さんは、毎朝一緒に家をでます。「きょうもいい日だ。しっかりやろう!」と、父さんはいいます。夕方、父さんは帰ってくると、なつかしそうに〈ぼく〉をみます──。巻末の「訳者より」には、こんな文章が記されています。
《この絵本「A Father Like that」の訳出にあたり、作者シャーロット・ゾロトウさんの意向で、少年の父親不在の理由を戦争で死んだとしました。それに伴い、文章の細部を多少変更いたしました。》
小学校低学年向き。
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