「よるのびょういん」(谷川俊太郎/文 長野重一/写真 福音館書店 2006)
朝からお腹が痛いといっていたゆたかが、夜になって高い熱をだしました。お母さんは119番で救急車を呼びました。救急車はあっというまに病院に着きましたが、お母さんにはとても長くかかったように思えました。
当直の先生が診察し、すぐに手術の準備がはじまります。X線と血液検査の技師が呼ばれ、ゆたかのからだを調べます──。
救急車で病院にはこばれ、手術を受ける、ゆたかの一夜をえがいた絵本です。初版は1979年。一般に、写真は絵よりも早く古びるものですが、緊張感のある構成とモノクロの写真が、この絵本をいまでも読めるものにしています。このあと、お母さんは、夜勤をしているお父さんに電話し、手術室では、ゆたかの盲腸の手術がおこなわれます。小学校低学年向き。
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