2012年12月18日火曜日

とぶ












「とぶ」(谷川俊太郎/文 和田誠/絵 福音館書店 2006)

ある晩、まことは空を飛ぶ夢をみました。次の日の朝、あんまりいい天気だったので、本当に空を飛べそうな気がしました。夢のなかでやったように、軽い気持ちで走ってみると、足が地面からはなれ、まことは空に浮かんでいました。

なにしろ、空を飛ぶのははじめてです。最初はうまく飛べません。でも、そのうちこつをおぼえて、まことはどんどん空を飛んでいきます──。

谷川俊太郎さんと、和田誠さんのコンビによる絵本です。絵は、空中に浮かんでいる感じが、じつによくでています。このあと、まことは海の上を飛び、畑の上を飛び、お母さんが洗濯物を干している家の上を飛んでいきます。オチも秀逸。まことと一緒に空を飛んでいる気分になれる一冊です。小学校低学年向き。

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