2012年6月15日金曜日

ワニのライルがやってきた











「ワニのライルがやってきた」(バーナード・ウェーバー/作 小杉佐恵子/訳 大日本図書 1984)

プリムさんの一家は、東88番通りの家に引っ越してきました。家のなかでは、シュッ、シュッ、バシャン、バシャンという不思議な音が響いていました。「小さなカミナリが鳴っているだけよ」と、プリムさんの奥さんはみんなを安心させましたが、音のするお風呂場をのぞいてびっくりしてしまいました。「あなた、うちのお風呂のなかにワニがいるわ!」。プリムさんと奥さんがあわてていると、玄関に変てこな身なりの男のひとがやってきて、ジョシュア君に1通の手紙を渡しました。「これを読めば、あのワニのことがなにもかもわかるよ」

変てこな身なりをしたひとは、舞台と映画のスター、ヘクター・バレンティさん。ワニのライルは素晴らしい芸がたくさんできるので可愛がってやってくださいと、手紙に書いてありました。そのとおり、芸達者でとても気のきくライルを、プラムさんたちは喜んで家族の一員にするのですが──。

「ワニのライル」シリーズの1冊目です。カラーと白黒のページが交互にくる構成。絵は、サインペンでさっと書かれたような、生き生きとしたものです。このあと、公園で遊んだり、アイスクリームを食べたり、パレードに混ざったりして楽しく暮らしていたライルでしたが、ある日、バレンティさんがライルを引きとりにやってきます。バレンティさんと一緒に世界の舞台に立ったものの、プリムさんたちのことが忘れられず、ライルは悲しみに沈んでしまい…とお話は続きます。気だてのいいワニのライルが活躍する、楽しい読物絵本です。小学校低学年向き。

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