2011年10月31日月曜日

きつねおくさまのごけっこん












「きつねおくさまのごけっこん」(グリム兄弟/原作 ガビン・ビショップ/絵 江国香織/訳 講談社 1996)

キツネの旦那さまが亡くなると、奥さまは「わたくしは家にこもります」と、部屋に引きこもってしまいました。ネコのお手伝いは、続いて住みこんで、食事のしたくをしたり、村人とのおしゃべりを楽しんだりしました。ネコは、もともと亡くなったキツネを好きではなかったので、ぜんぜん悲しくありませんでした。

さて、キツネの奥さまは、大変な美人として知られていたので、奥さまのもとには次つぎと紳士が結婚の申しこみにやってきます。最初にやってきたのはオオカミでしたが、ネコがとりつぐと、オオカミの姿を聞いた奥さまはきっぱりとお断りします。次にやってきたのはイヌで、その次はウサギでしたが、やっぱり奥さまは断ります──。

グリム童話をもとにした絵本です。絵は、線画に水彩で色づけした、見栄えのするもの。このあと、ついにキツネの紳士がやってきて、奥さまは「わたしはこんどこそ、幸せな結婚をするでしょう」と、再婚を決意します。脇役の、お手伝いのネコが大変いい味をだしています。小学校低学年向き。

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