2011年10月28日金曜日

サリーのこけももつみ










「サリーのこけももつみ」(ロバート・マックロスキー/作 石井桃子/訳 岩波書店 1986)

ある日、サリーはお母さんとコケモモ(ブルーベリー)を摘みにいきました。「コケモモをつんだら、うちにもって帰ってジャムをつくりましょう。そうすれば、冬になってもたくさんジャムが食べられるからね」と、お母さんはいいました。コケモモ山の向こう側には、子グマがお母さんグマとコケモモを食べにやってきていました。「太って大きくなるように、たくさん食べておおき。寒い長い冬がくるから、おなかにいっぱい食べものをためておかなくてはいけないのだよ」と、お母さんグマはいいました。

さて、サリーはつんだコケモモをバケツに入れないで、みんな食べてしまいます。そうしているうちに、お母さんとはぐれてしまい、サリーはお母さんをさがしにいきます。いっぽう、子グマもお母さんとはぐれてしまい──。

すでに古典となった傑作絵本の一冊です。お話会の定番絵本のひとつでもあります。物語はこのあと、サリーがお母さんグマに会い、子グマが人間のお母さんと出会うのですが、その展開は大変サスペンスにあふれています。絵は白黒の、リアリティのある生き生きとしたもの。見返しに、サリーと、ジャムづくりをしているお母さんがえがかれています。小学校低学年向き。

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