2011年9月26日月曜日

ちいさなちいさなおんなのこ












「ちいさなちいさなおんなのこ」(フィリス・クラシロフスキー/文 ニノン/絵 福本友美子/訳 福音館書店 2011)

昔、あるところに小さな小さな女の子がいました。バラの木よりも小さくて、台所の椅子よりも小さくて、お母さんのお針箱よりもちいさな女の子でした。すわるのは、小さな小さな椅子で、小さな小さなテーブルでごはんを食べ、小さな小さなベッドで眠りました。

ところが、ある日、小さな小さな女の子は、金魚鉢に手がとどくようになりました。ネコを抱っこできるようになりましたし、バラの木よりも、台所の椅子よりも、お母さんのお針箱よりも大きくなりました──。

女の子の成長をえがいた絵本です。絵は、繊細なイラスト風の鉛筆画。ところどころ、女の子向けらしく、ピンクと黄緑で色づけされています。アメリカでの初版が1953年。活字も、古風さを感じさせるものがつかわれており、女の子が大きくなったという場面では、文字も大きくなって、驚くべきことが起こったようにえがかれています。それは、じっさいに驚いていいことだと思います。小学校低学年向き。

0 件のコメント:

コメントを投稿