2011年6月27日月曜日

11ぴきのねこ












「11ぴきのねこ」(馬場のぼる/作 こぐま社 1978)

いつもお腹をすかせている11匹のノラネコがいました。小さな魚をつかまえましたが、トラネコ大将が魚を11等分に分けると、ほんの一切れにしかなりません。そんなとき、ひげの長いじいさんネコがやってきていいました。「あの山のずっとむこうに広い湖がある。そこに怪物みたいな大きな魚がすんでいるわい」。そんなに大きな魚なら、お腹いっぱい食べられるぞと、11匹は湖めざしてでかけました。

湖にたどり着いた11匹は、イカダをつくり、湖の小島に上陸して、大きな魚があらわれるのを待ちます。ある日、ついに魚が姿をあらわし、ネコたちはいっせいに飛びかかるのですが──。

すでに古典となった「11ぴきのねこ」シリーズの第1巻です。馬場のぼるさんの漫画調の絵が、とぼけた味わいのストーリーにぴったりとあっています。また、絵と、省略の効いた言葉とのバランスもじつに絶妙です。11匹のネコたちは苦労のすえ、ついに大きな魚をしとめるのですが、最後になんともいえない愉快なラストが待っています。小学校低学年向き。

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