2011年6月17日金曜日

どろんこハリー










「どろんこハリー」(ジーン・ジオン/文 マーガレット・ブロイ・グレアム/絵 わたなべしげお/訳 1964)

黒いブチのある、白い犬のハリーは、お風呂に入るのが大嫌いでした。ある日、お風呂にお湯を張る音を聞いたハリーは、ブラシを裏庭に埋めてしまいました。そして、道路工事や、鉄道線路の橋の上や、石炭トラックで遊んですっかり真っ黒けになってしまいました。

さて、真っ黒になったハリーはお腹をすかしてうちに帰るのですが、家族はだれもハリーだと気づいてくれません。逆立ちしたり、宙返りしたり、知っている芸当をみんなやってみせるのですが、わかってもらえず、門のほうにとぼとぼ歩いていくのですが──。

すでに古典となった絵本です。絵は、黒とオレンジと緑の3色でえがかれた、ちょっとマンガ風のもの。ストーリーは無理なく、なめらかに進んで、ハッピーエンドにたどり着きます。私事ですが、子どものころこの絵本を読んだとき、2階にお風呂があるのにびっくりしたことを思い出しました。小学校低学年向き。

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