2011年4月22日金曜日

げんきなグレゴリー










「げんきなグレゴリー」(ロバート・ブライト/作 なかつかさひでこ/訳 徳間書店)

グレゴリーは、グレンジャー村で一番やかましくて元気な男の子でした。村で一番足の早いウサギとかけっこしても勝てるし、一番大きな干し草の山もひとっとび。グレゴリーが大声をだすと、男のひとの帽子だってふっとびます。ある日、グレゴリーは、グレンジャー村で一番ホットケーキを焼くのが上手なおばあちゃんの家にいって、ホットケーキ焼いてといいました。おばあちゃんはグレゴリーにお手伝いをさせようと思って、「ちょっとしてほしいことがあるの」といいました。ですが、グレゴリーはおばあちゃんの話を全部聞くまえに、ヤッホーと丘にのぼっていきました。

「おばあちゃんは、ぼくがどんなに強いのかみたいんだな」と思ったグレゴリーは、村で一番怒りんぼうのクマをみつけると、ポーンとクマの肩に乗り、クマとともに、おばあちゃんの家にもどります。ですが、おばあちゃんはそんなことをしてほしかったわけではありません。すると、グレゴリーはまた駆けだして──。

ぜんぜん、ひとの話を聞かない、あまりにも元気一杯なグレゴリーのお話です。クマに乗ったり、ロバにまたがったり、グレゴリーは乱暴な振る舞いばかりするのですが、じき乱暴なだけではうまくいかないことに気がつきます。絵は、モノクロとカラーが交互にくる構成。元気一杯なグレゴリーが大変いきいきとえがかれています。グレゴリーがあんまり元気なので、ストーリーにナンセンス味があり、どこまでも楽しい絵本になっています。小学校低学年向き。

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