2011年4月12日火曜日

ちいさいおうち











「ちいさいおうち」(バージニア・リー・バートン/作 石井桃子/訳 岩波書店 1979)

昔むかし、ずっと田舎の静かなところに小さなおうちがありました。それは、小さいきれいなおうちで、しっかり丈夫に建てられていました。このおうちを建てたひとは、「わたしの孫の孫のそのまた孫のときまで、この家は立派に建っているだろう」といいました。

それから、たくさんの季節がすぎていきます。いつしか、小さいおうちの前には道路ができ、自動車がいったりきたりするようになります。周りにはアパートや住宅ができ、夜は昔のように静かで暗くはなくなり、高架線が走り、地下鉄が通り、小さいおうちはビルにかこまれてしまいます。

バージニア・リー・バートンの代表作です。文字の組みかたが視線を誘導するようになっていたり、最初1ページに描かれていた絵が、町の広がりとともに見開きに描かれるようになったりと、さまざまな細かい工夫がなされています。町にかこまれ、すっかりみすぼらしくなってしまった小さいおうちでしたが、この後だれしも納得がいく素敵なラストが待っています。最後の一文が、深く胸に残ります。1942年コールデコット賞受賞。小学校低学年向き。

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