2011年4月6日水曜日

うさぎのマシュマロ












「うさぎのマシュマロ」(クレア・ターレー・ニューベリー/作 劉優貴子/訳 講談社 2002)

オリバーは、しま模様のネコです。子猫のころから家政婦のティリーさんに世話をしてもらっています。生まれて一度も外にでたことがないので、世の中にはほかの動物がいっぱいいるということを知りません。ある日、ティリーさんが、台所からオリバーを呼びました。「オリバー、こっちへいらっしゃい。あなたをびっくりさせるものがあるのよ」。

台所にいたのは、長い耳に、桃色のひとみ、ひくひくうごく鼻に、ぴくぴくうごくひげがついた赤ちゃんうさぎでした。オリバーは最初、こわくて両目をぎゅっと閉じてしまいます。そのうち、慣れてくると、ウサギのマシュマロのいる部屋に忍びこみ、とびかかろうとするのですが──。

ネコのオリバーと、赤ちゃんウサギのマシュマロの交流をえがいた絵本です。クレア・ターレー・ニューベリーはネコをえがくのが上手で有名ですが、この絵本ではオリバーはもちろん、マシュマロもとても可愛らしく、表情豊かにえがかれています。また、巻末の文章によれば、この絵本は、お話も、オリバーやマシュマロのしぐさも、すべて本当にあったことだということです。1942年コールデコット賞受賞。小学校低学年向き。

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