2010年11月24日水曜日

いたずらロラン












「いたずらロラン」(ネリー・ステファヌ/文 アンドレ・フランソワ/絵 かわぐちけいこ/訳 福音館書店 1994)

雪だるまをつくっていて学校に遅刻したロランは、教室のすみに立たされてしまいました。でも、立っているだけではつまりません。鉛筆をとりだして、壁にひょろ長いトラを描き、「じゃらんぽん!」ととなえると、トラはほんとのトラになり、長いからだをぐーんと伸ばして、先生にお行儀よく挨拶をしました。でも、先生はいいました。「クラスにトラはお断り。空いてる席もないからね」。先生が開けたドアから、トラはおとなしく出ていきました──。

ロランが、「じゃらんぽん!」ととなえるたびに、描いた絵がほんものになって大騒ぎになるというお話です。悪ふざけがすぎたロランは、牢屋に入れられてしまいますが、絵に描いた動物たちのおかげでぶじ脱走、以前描いたシマウマに再会し…、と次から次へと奇想天外に話が続いていきます。ストーリーと同様、3色で表現された絵も軽快にえがかれています。小学校低学年向き。

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