2010年10月8日金曜日

よるのおるすばん










「よるのおるすばん」(マーティン・ワッデル/文 パトリック・ベンソン/絵 山口文生/訳 評論社 1996)

フーにポーにピヨという3羽のフクロウのヒナが、お母さんと一緒に木の幹のほら穴に住んでいました。ある夜、目をさますとお母さんがいません。3羽は、「きっと狩りにいったのよ」「ごはん、とってきてくれるんだ」「ママに会いたいよう!」といいながら、ほら穴をでて、木の枝にとまってお母さんの帰りを待つことにしました。

お母さんはなかなか帰ってこないので、フクロウのヒナたちの不安はつのります。夜の森の雰囲気とあいまって、ヒナたちの心細さがひしひしとつたわってきます。ヒナたちは写実的ですが、しぐさなどは可愛らしく描かれています。ラスト、お母さんが帰ってくる場面では、だれもが安堵の息を吐くことでしょう。小学校低学年向き。

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