2010年3月15日月曜日

ババヤガーのしろいとり











「ババヤガーのしろいとり」(内田莉莎子/再話 佐藤忠良/絵 福音館書店 1998)

昔むかし、あるところにお百姓とおかみさんがいました。ふたりにはマーシャという娘と、ワーニャという息子がいました。ある日、ふたりは用事で出かけることになり、ワーニャのお守りをマーシャに頼んでいきました。ところが、マーシャはすぐにいいつけを忘れて、弟を庭にすわらせたまま、友だちのところに遊びにいってしまいました。すると、どこからか真っ白な鳥が何羽もとんできて、ワーニャをさらっていってしまいました。

弟がいなくなったことを知ったマーシャは、泣きながらそとへ駆けだします。すると、白い鳥の背中にワーニャが乗っているのがみえます。マーシャは夢中で白い鳥を追いかけます。途中、ペチカやリンゴの木やミルクの川やはりねずみに、白い鳥の行方を教えてもらい、ババヤガーのうちから弟を助けだし、ふたたびペチカたちに助けられながら、うちへと逃げ帰ります。

ロシアの民話をもとにした絵本です。ロシアのやまんば、ババヤガー(バーバヤガー)は、ここでは白い鳥を手先につかっています。同じ話をもとにした絵本に、「マーシャと白い鳥」(M.ブラートフ/再話 出久根育/文・絵 偕成社 2005)があります。非常に幻想的な絵柄で、、話がはじまってからタイトルがでるところなど、ちょっと映画みたいです。小学校低学年向き。

0 件のコメント:

コメントを投稿