2010年1月27日水曜日

クリスマスまであと九日












「クリスマスまであと九日」(マリー・ホール・エッツ/作・画 アウロラ・ラバスティダ/作 たなべいすず/訳 富山房 1991)

ポサダは、クリスマスのときの特別なパーティーです。クリスマスの前の9日間、毎晩ちがううちでおこないます。幼稚園に通っているセシは、はじめて自分のポサダをしてもらえることになりました。市場で星形のピタニャ(紙を貼ってさまざまな形にした粘土の壺。お菓子などを入れポサダのときに割る)を買ってもらったのですが、セシはピタニャを割られたくありません。でも、ポサダの晩、とうとうセシのピタニャは割られてしまいます。すると、そのとき空から声が聞こえてきました。

メキシコの、クリスマスの前におこなわれるパーティー、ポサダについての絵本です。学校が休みになってから、ポサダをするまでのセシの日々がていねいに描かれています。いささか地味ですが、セシのういういしさが感じられる素敵な読物絵本です。また、ピタニャにかんしては、ジャック・ケントの「クリスマスのつぼ」という絵本があります。小学校中学年向き。

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