2009年12月21日月曜日

しあわせの石のスープ











「しあわせの石のスープ」(ジョン・J.ミュース/作 三木卓/訳 フレーベル館 2005)

ホク、ロク、ソーという、3人の旅をしているお坊さんがいました。3人はある村をおとずれましたが、家の戸をたたいてもなにも返事がありません。この村は、洪水にあったり戦争でひどい目にあったりしたので、よそからきたひとたちを信用できなくなっていたのです。「この村の人たちは、幸せを知らぬ」。そこで、3人は石のスープをつくることにしました。

お坊さんたちが石のスープをつくっていると、最初は勇気のある女の子が、それから村人たちが、興味をもってみにきます。それから、大きな鍋で、みんなで協力し石のスープをつくることになり、最後は大宴会がひらかれます。

マーシャ・ブラウンの「せかい1おいしいスープ」と同内容のお話(原題はどちらも「Stone Soup」)。ただし、話の舞台は中国にうつされています。ちょっとお説教臭いのは、登場人物が兵隊からお坊さんになったからかもしれません。ジョン・J・ミュースの水彩画はたいへん美しく、見応えがあります。現在品切れ。小学校低学年向き。

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