2009年12月8日火曜日

ズーム、海をゆめみて










「ズーム、海をゆめみて」(ティム・ウィン・ジョーンズ/文 エリック・ベドウズ/絵 えんどういくえ/訳 ブックローン出版 1995)

水遊びが大好きなネコのズームは、ある日、屋根裏部屋でロイおじさんの日記をみつけました。日記帳には、海にいく道順が書いてありました。いってみると、そこは立派な玄関のお家です。ノックをしてあらわれた女の人に、「海にいきたいんです」とズームがいうと、女の人はこたえました。「どうぞどうぞ、小さな船長さん」。

このあと、あんまり家のなかで待たされるので、海なんてなかったんだと帰ろうとしたズームは、マリアさん(女の人の名前)に、用意ができたわと呼び止められます。そして、マリアさんが大きな「しかけ」をまわすと、部屋のなかに大海原が出現します。絵は丹念に描きこまれた鉛筆画。ちょっとオールズバーグを思わせる作風です。ズームシリーズは3部作。「ズーム、北極をゆめみて」と「ズーム、エジプトをゆめみて」があります。小学校低学年向き。

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