2009年10月12日月曜日

モモのこねこ











「モモのこねこ」(やしまたろう/作 やしまみつ/作 やしまたろう/絵 偕成社 2009)

ある日、モモは道ばたのゼラニウムの茂みのかげに、1匹のみすぼらしい子猫をみつけました。「パパのおゆるしがあったら、そのねこ、かってもいいわよ」と、ママがいいました。モモは、パパのお許しがないときは泣いてしまおうと思っていましたが、パパは子猫を抱いたモモをみて、にっこりしました。モモは、子猫にニャンニャンと名前をつけました。日本では、子どもたちは子猫をそう呼ぶのです。

その後、ニャンニャンは大きくなり、5匹の子猫を生みます。子猫たちが大きくなったり、よそのひとにもらわれていったりするところを、絵本はていねいに描いています。ラスト近く、こんな文章が記されます。「1ねんまえには、とても、みすぼらしかった こねこは、いまでは せかいじゅうで いちばん うつくしいねこに なっていました。」

今年(2009年)は八島太郎の生誕100周年。本書はそれにあわせて復刊された絵本です(以前は岩崎書店から出版)。小学校低学年向き。

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