2009年7月20日月曜日

おりこうねこ












「おりこうねこ」(ピーター・コリントン/作・絵 いずむらまり/訳 徳間書店 2000)

フォードさんの家族は、みんな忙しいため、ねこのシマシマはいつもずーっと待ってごはんをもらっていました。ある朝、シマシマはがまんができなくなり、自分で缶詰をとりだし、お皿によそって食べはじめました。フォードさんの家族はみんなびっくり。「こんなにおりこうだったなんて」。それから、シマシマは奥さんからカードを預かり、自分で買い物をするようになりました。ほかにも、映画をみたり、レストランで食事をしたり。ところが、ある日シマシマは、フォードさんと奥さんから、いままでつかったお金を返すため、仕事をみつけてくるようにといわれました。

おりこうになったばっかりに大変な目に遭う、ちょっと皮肉の効いた絵本です。猫のしぐさがとてもよく描けています(特に後ろ姿)。ラスト、もとのようにおりこうでなくなった(といっても、いったいどちらがおりこうなんでしょう?)シマシマをみる猫たちの、わけ知り顔の表情が楽しいです。小学校中中学年向け。

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