2009年7月9日木曜日

ぴかぴかリジーぱかぱかネリー










「ぴかぴかリジーぱかぱかネリー」(デビッド・コックス/作 もりゆみ/訳 新世研 1997)

昔、ふたりの農夫がいました。ひとりは古い自動車をもっているウィリアム。もうひとりは年寄り馬をもっているビリー。ウィリアムは自動車にぴかぴかリジー、ビリーは年寄り馬にぱかぱかネリーという名前をつけていました。さて、ある土曜日、ぴかぴかリジーとぱかぱかネリーは町まで競争することになりました。

オーストラリアの絵本です。絵はクエンティ・ブレイク風。ラストはちょっととぼけています。コマ割があるので、読み聞かせには少し不向きです。

以下は余談ですが、この絵本を出版した新世研は、現在もうないようです。ネットでの情報によれば、新世研はブラジル人のマウリシオ・クレスポさんが興した会社で、一時期世界各国の絵本を出版していました。その出版方法は、翻訳の賞をつくり、絵本の翻訳を募集して、それで日本語訳の絵本をつくるというものだったと思います。新世研の出版物でなければみかけないような、めずらしい国の絵本もありました。その出版物については玉石混交。「ぴかぴかリジー ぱかぱかネリー」は玉のほうだと思います。

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