2009年6月26日金曜日

なぞなぞえほんいろいろ その2












「なぞなぞのたび」(石津ちひろ/なぞなぞ 荒井良二/絵 フレーベル館 1998)

「リドル・ブック・シリーズ」の1巻目。2巻まで出版されています。2巻目は「なぞなぞのへや」(石津ちひろ/なぞなぞ 高林麻里/絵 2000 フレーベル館)。おそらく、「なぞなぞ100このほん」の影響でつくられた本でしょう。レイアウトがよく似ています。でてくるなぞなぞはこんな感じです。「きれいな はこに つめてあるのは きれいな メロディー さて いったい なあに」。見開きの右側に描かれた絵がヒントになっています。小学校低学年向け。













「どうしてかわかる?」(ジョージ・シャノン/文 ピーター・シス/絵 福本友美子/訳 晶文社 2005)

「世界のなぞかけ昔話」シリーズ(全3巻)の1冊です。ほかの2冊のタイトルは「あたまをひねろう!」「やっとわかったぞ!」(作者・画家はともに一緒)。内容は、とんち話をクイズ風にアレンジしたものといえるでしょうか。冒頭の「魚つり」を紹介してみます。

「ある夏の日のこと、2人のおとうさんと2人のむすこが湖へ魚つりにでかけました。あれこれ話しながらつりをしていると、昼までに1人1ぴきずつ魚がつれました。みんな魚がつれたので、2人のおとうさんと2人のむすこは、上きげんで家に帰りました。でも、つれた魚の数は、ぜんぶで3びきでした。
2人のおとうさんと2人のむすこ。1人1ぴきずつつれたのに魚はぜんぶで3びき。1ぴきも、にがしちゃいない。どういうわけか、わかるかな?」

巻末の「覚え書き」によれば、この話はアメリカの昔話だそうです。引用のとおり、体裁は絵本ですが、中身はお話ですので、本屋や図書館では、絵本の棚でなく読み物の棚におかれているかもしれません。大人が読んでも面白い絵本です。小学校中学年向け。

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