2009年5月26日火曜日

よくばりワシカ

「よくばりワシカ」(内田莉莎子/再話 平出衛/画「こどものとも」1988年6月号)

おなかをすかせていた猫のワシカは、とおりがかった森で小鳥の巣をみつけました。さっそく食べようとしましたが、たまごはたったふたつ。これではおなかがふくれません。ワシカは4つか、5つになるまで待つことにしました。2、3日してみにいくと、たまごは5つになっていました。でも、ひなをむしゃむしゃやるほうがいいなと、ワシカはまた我慢することにしました。

ラトビアの民話をもとにした絵本です。欲張りなワシカは、ひなを食べるのも我慢するのですが、ひなは小鳥になり飛び立ってしまいます。ポイントだけ着色してある、平出さんの細密な線画が素晴らしいです。小学校低学年向き

この絵本は雑誌「こどものとも」として出版されたきり、なぜか本になっていないようです。「こどものとも」には、こういう傑作がまだ眠っているのかもしれません。

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