2009年5月21日木曜日

よあけ











「よあけ」(ユリー・シュルヴィッツ/作 瀬田貞二/訳 福音館書店 1977)

夜、毛布にくるまったおじいさんと孫が、湖のそばの木の下で眠っています。コウモリが宙を飛び、カエルが水に飛びこみます。夜が明けてくると、おじいさんは孫を起こし、火をたき、ボートで湖にこぎだします──。

巻末の説明によれば、唐の詩人柳宗元の詩「漁翁」をもとにつくられた絵本です。水彩による、しだいしだいに夜が明けていくさまが圧巻です。文章は短く詩的。読み聞かせる場合は、絵のじゃまをしないように心を配る必要があります。おじいさんと男の子の孫がでてくるので、読むのは男性がむいているかもしれません。小学校低学年向き。

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